欧州・米大陸などで反原発・反核運動に取り組む日本人を中心としたネットワーク「よそものネット」では、今年もまたおしどりマコ・ケン・オンライン講演会を開催しました。
こちらのURLで録画をご覧になれます。
「地元の理解が得られなければ放出しない」と約束したはずの汚染水海洋放出計画でも、政府の方針決定はすでに既定路線となり、工事は着々と進行しています。今年秋には保管タンクが満杯になるという予想が、来年までもつことがわかっても、海洋放出を今年夏ごろ開始という目標は変えないそうです。「地元の理解」とは県と地元自治体2町のことで、漁業者は入っていないこともわかりました。
政府は、東京・新宿御苑を始め「汚染土壌の再生利用」と称して除染で剝ぎ取った土を日本各地にばらまいて「最終処分」しようとしています。2016年に国は「この世界初の処分方法の知見を集めて、世界に発信」するとその戦略方針を書いています。放射性廃棄物は(水も土も)なるべく一か所にまとめ、できるだけ環境に漏れないよう安全管理しつつ保管する、という当然の放射線保護の基本概念はないのでしょうか。
また、福島第一は2011年3月に水素爆発を何基も起こしましたが、いまだに水の放射線分解による水素が発生し続けており、爆発寸前の濃度まで水素が溜まっている部分があることが去年から報告されているものの、まだそれに対処することができないでいるそうです。
1号機原子炉土台の水中ロボット調査では、圧力容器を支えるコンクリートがなくなり鉄筋が露出していることも判明しています。高線量で耐震強化対策は行えず、今後大地震が起きて土台が崩壊し、圧力容器が傾くか落下すれば、高濃度の放射性物質が新たに放出される恐れが高いことがわかります。これに対してどのような対策が可能なのでしょうか。
そのほかにも報道されないため私たちが知らない事実がたくさんあります。東電記者会見に通い続け、取材・調査・分析をし続けてきているマコ・ケンさんのお二人に報告してもらわなければ私たちには知り得ないことがたくさんあります。今年も地道でエネルギッシュな取材調査に基づいた濃厚な報告をお二人にお願いします。
各国にまたがる「よそものネット」が世界各地で同時視聴可能な時間帯を選択しています。また、時間が合わなくてライブ視聴できない方たちのために、講演会は録画して後日公開しますので、必ずご覧いただけます。
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